猫は季節に敏感
暑い日や寒い日がバラバラとしていた秋も終わりを迎え、本格的な冬になりましたね!
この頃の猫ちゃんを見ると、なんだか夏とは違った見た目や行動をしている・・・なんて思いませんか?
猫ちゃんはもともと暑い地域に生息していた動物なので、寒さにはめっぽう弱いのです。
そのため、夏と冬の猫ちゃんの行動は違ってきます。
今回は、そんな冬の猫ちゃんの変化についてご紹介します!
冬の猫
猫ちゃんは皮膚の下に暑さを感知する『温点』と寒さを感知する『冷点』という感覚器を持っています。
そして温点に比べて冷点の数の方が多いので、寒さを敏感に感じ取ることに長けているのです!
また、日照時間や気候などの変化も敏感に感じ取ることが出来るため、早めに冬に備えることが可能です。
ところで、冬の猫ちゃんを改めて見た時、
「なんだか夏よりも太った気がする・・・」
と思う飼い主さんは多いのではないでしょうか?
その要因は、毛量にありました!
冬の猫ちゃんは冷たい外気から身を守るために毛量が増え、毛の長さにも変化が見られます。
これを冬毛に変わった状態と言います。
私たちが厚手の冬服を着るように、猫ちゃんも毛量を増やして寒さ対策をするんですね。
そのため、夏より丸く大きく見えてくるのです♪
行動
冬と夏で猫ちゃんに変化があるのは、見た目だけではありません。
愛猫の健康状態を知るために毎日注意深く観察している飼い主さんも多いかと思いますが・・・
猫ちゃんは健康であっても、夏と冬で食欲や飲水量が変わることがあります!
猫ちゃんは、冬の寒さに耐えられるよう、体温を保つために脂肪を蓄えようとします。
先程冬の方が太って見えるのは毛量のせいだとお話ししましたが、実際に太ろうと食欲も旺盛になるのです。
しかしながら、食べ過ぎは肥満の原因になります。
そして肥満は万病のもと。
食べたがるからと言って、与え過ぎないように気を付けましょう!
基本的にはフードの量は変えなくても大丈夫です。
また、反対に飲水量は減る傾向にあります。
夏は体温を下げるために水分を必要としていますが、冬はその必要がないため、飲水量が減少するのです。
ここで注意しなければならないのは、飲水量が減りすぎないようコントロールをすることです!
猫ちゃんはもともと尿結石などの病気になりやすい動物です。
飲水量が減ることで、尿が濃くなり病気になるリスクが高まってしまいます。
飲水量不足対策としては、少し暖かめの水を用意してあげるといいでしょう。
睡眠時間
猫ちゃんは夏と冬で、睡眠時間にも変化が見られます。
夜の睡眠だけではなく、昼間も出来るだけ体力を温存するために動かず、寝ていることが増えるようになります。
ただでさえ猫は良く寝る動物なのですが・・・冬は特に暖かい場所でぬくぬくと寝ていることが多くなります。
また、寝ている体勢にも違いがあります!
冷たい外気にあたる面積を出来るだけ小さく抑えるために、丸まった体勢で寝ることが多くなるのです。
反対に夏は出来るだけ熱を放出させるために、大きく広がって寝ていることが多いようですよ!
15度を下回ると丸まって寝る、という説もあるようですね♪
冬支度
気温に敏感な猫ちゃんだからこそ、夏と冬でたくさんの変化があることが分かりました!
今回ご紹介した変化以外にも、例えば、夏よりも冬の方がスキンシップが取りやすいという変化もあります。
猫ちゃんには他の動物や人の体温で暖を取ろうとする本能があるためです!
そんなわけで、抱っこが苦手な愛猫と仲良くなるには『冬場』がおすすめです♪
また、暖かい場所を求めて猫ちゃんはさまざまな場所で寝ようとします。
ストーブの前はもちろんのこと、お湯のはってあるお風呂の蓋上でも寝ていることがあるんだとか!
幸せそうに寝ている姿はとっても可愛らしいですが、それに伴って事故も多く見られますので注意するようにしましょう。
飼い主さんがいない時には浴室の出入りは出来ないようにしておく!
あまり大きいこたつ布団を使わないようにして猫ちゃんの出入りを楽にする!
などなど・・・。
これから本格的な冬がやってきます!
愛猫の冬支度、見逃さないようにしましょう♪