短頭種って苦しそう?
短頭種を思い浮かべた時に、イメージするのはどんなことですか?
鼻ぺちゃでまん丸お目目でおちゃめな印象の見た目だけではなく、「ブヒブヒッ」「フガフガッ」と言ったような常に息苦しそうなイメージはありませんか?
これは短頭種の最大の特徴である鼻ぺちゃの形状がそうさせているのです!!
今回は、短頭種の中でもさらに息苦しさや咳に悩みやすい子とはどのような子なのか。
また、「しょうがない」と思っているその咳…
鼻の形状のものなのか…はたまた病気によるものなのかについて判別できるようにご説明します!!
短頭種の鼻の構造
上記でもお話しした通り、短頭種の咳き込む姿や息苦しそうにブヒブヒいうのは、鼻の形状と大きな関係があります。
他の鼻先の長い犬種と違い、短頭種は鼻の中…つまり鼻腔が狭いことによって空気が入ってきづらい構造になってしまっているのです…
通常でも空気が入りづらい上に、興奮時や体温が上昇してしまった時などにはさらに呼吸数が上がってしまって余計に息苦しいという状況を作り出してしまうのです。
短頭種が、寝ているときもいびきをかくというのはよくある事です。
いびきの原因も鼻の形状が関係しているといって間違いないでしょう。
この鼻の形状は水を飲むときにも少し不便なようです…
犬は下をスプーンのようにすくい上げて飲むのですが、短頭種は顔が短い分舌の長さも鼻先の長い犬種に比べると短めだと言われています。
病気でない場合は改善できる?!
病気ではない場合でも短頭種は少し不便な思いをしています。
ですが、日ごろから注意することによって改善できることもあるんです!!
まずは、「肥満にさせないこと!」
肥満は万病の元と言いますが、短頭種に関しても同じです。
太るということは、身体が求める酸素量も上がるということなんです!
短頭種は呼吸器官が弱いため、呼吸数をあげるということは負担がかかるということです…
出来るだけ、スリムな理想体型に保ってあげる事は愛犬の呼吸を楽にしてあげられるということです!!
次に、「興奮させないこと!!」です。
犬は興奮した時も呼吸数が上がってしまいます。
楽しいことを控えた方がいいと言っているわけではありません。
ただ、飼い主さんの号令で冷静さを取り戻せるように普段からしつけておくことは可能なのです♪
興奮しすぎたら「おすわり」や「フセ」をさせて一度落ち着かせることで呼吸数が上がり過ぎるのを防ぐことが出来ます。
私たちだって、細いストローで呼吸すると考えたら苦しいですよね…
愛犬のために出来る事から始めましょう!
病気の可能性のある咳とは?
短頭種だから常に息苦しそうにしていたり、咳き込んだり、むせたりしていても心配ないのでしょうか?
分かりにくいですが、短頭種であったとしてもその咳の裏側には病気が潜んでいるかもしれませんよ!?
一番分かりやすいのが、「急に咳をし始めた」という点です。
上記でもお話ししている通り、短頭種は健康状態であっても鼻の形状上「咳」や「むせ返る」というのはなりやすいのですが…小さいころにはさほど出なかったのに、急に継続的に咳が出てしまうのは注意が必要です!
ケンケン・コンコンと言った「乾いた咳」は喉や気管に炎症を起こすなどの病気が考えられます!
また、タンが絡んだような「湿った咳」は意外にも肺や心臓に疾患がある可能性があるんです!!
急に咳をし始めたり、その咳が上記に当てはまるようなら病気の可能性も含めて注意が必要です!!
まとめ
短頭種は、鼻の形状で呼吸に関しては他の犬種よりも注意して見おいてあげたいですね。
愛犬が息苦しい思いをしているのか…
そんな風に思うととても辛いですよね…
そして私たちが出来ることはしてあげたいですよね。
普段からのしつけや体調管理はもちろんのこと、飼育環境に至るまで注意深く管理してあげましょう!
また、病気ではない場合でも「誤飲」や「食中毒」の症状として咳が出るケースも…?!
殺虫剤やヘアスプレー・タバコの煙にも敏感に反応してしまう子もいるからです…
どのケースも早期発見が重要です。
日頃から愛犬の様子を観察して、すこしの変化にも気づいてあげられることが私たち飼い主が愛犬のためにしてあげられることではないでしょうか。