シニア期中盤
以前、シニア期に入ったばかりの7歳から10歳頃までの猫ちゃんの変化についてお話をさせていただきました。
今回は11歳から15歳頃までの、シニア中期に入った猫ちゃんの身体・生活スタイルの変化についてみていきましょう!
本格的なシニア期に突入した猫ちゃんの変化やリスクを把握しておくことで、防げる病気や怪我はたくさんあります。
知識をつけて、愛猫のシニア期に備えましょう!
乾燥に注意
見た目に大きな変化は出てきませんが、全体的に11歳を超えると脱水気味になる子が多いようです。
肌や被毛が乾燥しパサついてしまうケースが多く、若いころはぷにぷにだった肉球もガサガサになってしまいます。
肉球に潤いがなくなり乾燥してしまうと、滑りやすくなったり衝撃を吸収しづらくなるといった状態になり、
猫ちゃんのしなやかな動きをサポートするストッパー・クッションの役割を果たせなくなってしまいます。
また、急激な被毛の乾燥は老化ではなく他の病気が原因であると考えられるので、その場合はきちんとかかりつけの医師に見せた方がいいでしょう。
性格と行動の変化
もちろん個体差はあるものの、シニア中期の猫ちゃんの大半は徐々に俊敏さが無くなってきます。
若い時はひたすらに走り回っていた子も、行動がだんだんと落ち着いてくるのです。
また、性格的には若い頃よりも甘えん坊になる子が多いようです!
十分に心を通わせることが出来たため、と言われることもありますが、
体調が優れないことで精神的に不安になり、そのため人にくっついていたいと近くに寄ってくる子も多いようです。
些細な変化でも、見逃さないように注意してあげましょう!
さらに、この頃から本格的に加齢による病気について考えなければいけなくなってきます。
11歳を超えると、食欲が落ち痩せてくる子も多くなります。
消化器官も衰えてくるため、体重に変化が出てくるようです。
愛猫がそうなった場合、シニアフードのような年齢に合わせたフードを用意し、食事の改善を図ってあげるといいでしょう。
環境づくり
愛猫がシニア期に突入したら、それに合わせた環境づくりをしてあげるようにしましょう。
その一つが、トイレです。
猫も年齢を重ねるごとに、腎臓の機能が低下してきます。
そのため、トイレが近くなってしまい・・・今までは十分に間に合っていた距離でも、だんだん間に合わなくなり粗相をしてしまうなんてことも。
そうなると、片づけをする飼い主さんの負担が増えることはもちろんのこと、
粗相をしてしまった・・・と愛猫の気持ちを傷つけてしまいます。
そうならないよう、愛猫が動くところに何個かトイレを増設してあげましょう!
またいつでも水が飲めるよう、水飲み場の増設も必要となってきます。
そしてさまざまな暗さ・室温の寝床を数か所用意してあげ、体調に合わせて自分で選択できるようにしてあげるといいでしょう。
まとめ
室内飼いの猫の平均寿命は、年々上がってきています。
野生で2~16年と言われていますが、室内飼いの子は平均15~17年生きるのです。
中には20歳を超える子も!
11歳を過ぎたくらいのシニア中期なら、見た目もそこまで変わらないでしょう。
ですが、病気になるリスクはグンと上がります。
日頃から、愛猫の食欲やうんち・おしっこなどの排せつ・行動をチェックするようにしましょう!
そういった日頃のチェックが病気の早期発見につながります!
また、スキンシップの一環として愛猫の身体を撫でると、身体に起きた異変にいち早く気づくことが出来ます。
健康に長生きしてもらうためにも、愛猫の小さな変化も見逃さないようにしましょう!