猫の目に注目
「猫ちゃんが見ている世界って、どんな感じなんだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
猫ちゃんの目は人間とは大きく異なり、見えている世界も違います!
例えば、猫ちゃんは日中と夜間で瞳孔の開き方が違いますよね?
明るいところでは瞳孔は細く、暗いところでは瞳孔は大きくなります!
このように見た目ですら私たちとは大きく異なりますが、実際どのように見えているのでしょうか?
今回は、猫ちゃんの目についてご紹介します♪
視力
猫ちゃんの視力は、一体どのくらいなのでしょうか?
猫ちゃんは目が良い!なんて、あまり聞いたことがないですよね。
猫ちゃんは目が悪いというよりも、目標物となるものに焦点を合すことが苦手です。
つまり、ピントを合わせるまでに時間がかかってしまうのです。
近くにある物でもきょろきょろして見つけるのに時間がかかってしまうのは、そのせいなのです。
一番ピントを合わせやすく見えやすい距離は、大人が手を伸ばしたくらいの距離なのだそう!
ですので、愛猫にすぐ気づいてほしい時には近づきすぎず腕の長さほど離れた距離から見てもらうのが一番です♪
ところで、猫ちゃんは昔狩りをしていた動物・・・目が悪いのは致命的では、なんて思いませんか?
実は、そうでもないのです!
猫ちゃんは動いていないものを見るのは苦手でも、動いているものを見る能力はなんと人間のおよそ10倍!
動体視力はピカイチなので、狩りには困らなかったのですね♪
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視野
人間と猫ちゃん、どちらが広範囲の視野を持っていると思いますか?
一般的に、草食動物は目が横の方についていて、見える範囲はとても広範囲。
対して肉食動物は目が前の方についており、草食動物に比べると見える範囲は狭くなると言われています。
人間と猫ちゃんを比べてみると・・・配置的にそこまで差はないので、視野は同じくらいなのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
しかし!人間の全体視野がおよそ210°なのに対して、なんと!猫ちゃんの全体視野はおよそ280°もあるのです!
これも昔狩猟動物だったことが影響していて、後方から来る敵や獲物に素早く反応できるよう、より広範囲を確認出来るようになっています。
我々飼い主がこっそり近づこうとしても、すぐに気づかれるわけですね・・・。
しかし、突然見えないところから触られるとビックリしてしまうので、死角には入らずなるべく正面から触ってあげるようにしましょう。
ですが、嫌がるブラッシングなどはあえて死角となる後頭部のあたりから始めると、比較的やらせてくれる猫ちゃんが多いようですよ!笑
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好む色
猫ちゃんには色の好みがあるという話、聞いたことがありますか?
ですが実はそれ、好みとは少し違います。
実は猫ちゃん、人間と同じように色を識別することが出来ません。
見えやすいのは青系や黄色系で、反対に赤系は見えにくい、または違う色に見えてしまっていることがあります。
猫ちゃんに分かりやすくしたい時には、そういった色の認識を意識して揃えてあげるのが良いかもしれません♪
また、猫ちゃんは夜行性の動物ですから、少しの光があれば暗いところでも見ることが出来ます!
夜に活動する動物だからこそ、色を識別する能力よりも、暗闇でもハッキリ見えるような目が必要だったのですね。
しかし、このように人間と差があるとトラブルは起きるものです。
夜中にしまい忘れた食べ物を愛猫が狙ったり、キラキラしているボタンやおもちゃなどを誤飲してしまう子も多いようです。
そうならないためにも、不要なものは仕舞うなどしっかり管理しておきましょう!
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目に頼らない
猫ちゃんの目は、やはり狩猟動物だった頃の影響がまだまだ色濃く残っていますね。
動く物を目で追う能力は非常に優れています!
反面、静止物を確認する能力や色を識別する能力は人間より劣っています。
飼い主さんは、猫ちゃんと人間の違いをきちんと把握しましょう!
基本的にはぼんやりとしか見えていないんだなということを、頭に入れておきましょうね。
飼い主さんが髪型をガラッと変えたり、いつもとは違う服装をしていると・・・大好きな飼い主さんでも、気づくまでに時間がかかってしまうこともあります。
きちんと猫ちゃんのことを理解して、飼い主として愛猫が安心して生活できる環境を整えてあげるようにしましょう!
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