寄生虫から守る
暖かくなると気をつけなければならないのが、ノミ・ダニのような『寄生虫』の存在です。
その他蚊を介して感染するフィラリアなど寄生虫の種類はとても多く、注意しなければなりません。
症状が出ない寄生虫もいるので、飼い主さんでも気づけないことが!
猫ちゃんだけでなく人に移る場合もあるので、家族に高齢者や子供がいるご家庭は特に気をつけましょう。
今回は、そんな猫ちゃんの寄生虫についてお話します。
知識をつけて愛猫を守りましょう!
本当に大丈夫?
寄生虫とは無縁の生活を送りたいものですが、彼らは何処にでもいるのでそれは難しいと言えるでしょう・・・。
特に暖かくなるこれからの季節から夏までの長い間、寄生虫は活発になります!
完全室内飼いだったとしても、我々人間が蚊やノミを室内に持ち込んでしまうパターンもあるようです。
寄生虫は、感染すると命に関わるものもあります。
本当に怖いですよね。
『絶対』に寄生虫に感染しないなんてことは、どんな状況でもあり得ません!
猫ちゃんを飼っている時点で自分事として考えるようにしましょう!
どのような感染経路があるのか、またどのような寄生虫がいるのかなど、学ぶ必要があります。
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症状が出る場合
身近な寄生虫として挙げられるのが、『猫回虫』です。
回虫は小腸に寄生して、猫ちゃんがせっかく食べた食べ物から栄養を横取りして成長します。
成猫はほとんど症状が出ないことが多いため、気づきにくいのが難点です。
しかし子猫や老猫の場合は、下痢や嘔吐などの重い症状が出てしまうことがあります。
寄生虫に栄養を横取りされてしまうので、栄養失調による体力の低下が起きてしまいとても危険です!
複数の猫回虫に感染してしまうと、命に関わる危険性があります。
では、この猫回虫にはどのようにして感染してしまうのでしょうか?
主な経路は、母体からの感染です。
母猫が感染していると、猫回虫の幼虫が血液に乗って母猫の体中にまわります。
そして母乳にも混ざってしまい、そこから子猫に感染してしまうのです。
猫ちゃんの吐瀉物や便に交じって寄生虫が出てくることがあるので、注意深く観察しましょう!
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症状がない場合
サナダムシというと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
サナダムシは、正式には『条虫』と言います。
白く細長い紐のような寄生虫です。
猫ちゃんに移る条虫のほとんどが『瓜実条虫』という種類ですが、ノミを食べてしまったことにより感染するケースがほとんどです。
「え!なんでノミなんて食べるの!?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが・・・猫ちゃんがいつも丹念にしていることを思い出してください。
そう!猫ちゃんは毛づくろいをしています!
毛づくろいによって、ノミに寄生した瓜実条虫の卵を猫ちゃんが体内に取り込んでしまうのです。
せっかくきれいにするために毛づくろいを頑張っていたのに、寄生虫に感染してしまっては可哀想ですよね・・・。
感染を防ぐためには、薬等でまずノミがつかないように対処してあげる必要があります。
また、瓜実条虫は症状が出ないことでも有名です。
ですが、大量に寄生されてしまった場合は、嘔吐や下痢などの症状が現れます!
猫ちゃんの便を毎回確認して、白いものがないかチェックする習慣をつけると良いでしょう。
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予防が大切
寄生虫に最も効果的なのは、ノミ・ダニの予防薬をつけること。
市販薬も手軽でいいですが、付けた後乾きづらい・シャンプーをしたすぐ後には付けられない・付けてからシャンプーしては効果がなくなってしまう・・・など不便な点もありますので、きちんと病院で処方してもらうことをオススメします!
また、最初にもお話した『フィラリア』ですが・・・蚊に絶対に刺されないようにするのは無理なので、フィラリアの予防薬を処方してもらうのがベストです。
寄生虫に感染してしまう前に予防する!
それが何よりも愛猫のためになります。
愛猫を寄生虫から守ってあげましょう!