夏の水辺に注意
子供たちの長期休みがあり、家族でアウトドアを楽しめる季節『夏』!
そんな季節、海に匹敵するほどの人気スポットとなるのが『川』です♪
川は、キャンプをするのに最適な場所!
愛犬を連れて行こうと計画している飼い主さんも多いのではないでしょうか?
しかし、ただ遊びに行くだけだからと油断していると大変なことになってしまうかも・・・!?
今回は、川遊びに潜む危険『レストスピラ症』についてご説明します!
レストスピラ症
『レストスピラ症』とは、人間にもワンちゃんにも感染する恐れのある感染症です。
レストスピラ菌に感染した動物の尿が雨などによって川に流れ、川自体がレストスピラ菌に汚染されてしまいます。
そしてその水に何らかの形で触れることによって感染してしまうのです。
人間に感染した場合、重篤化してしまうことも!?
汚染された川で遊ぶことで、さまざまな動物や人間がレストスピラ菌に感染します。
ワンちゃんは無症状のケースもありますが、最長で14週の潜伏期期間を経て、発熱や嘔吐などの症状が現れます。
鼻や口などの粘膜から出血を起こすことも!
重篤化してしまった場合、肝不全・腎不全などを引き起こします。
川遊びに行っていてもいなくても、こういった症状が出たらすぐに医療機関を受診してください!
放置して治療が遅れると、最悪の場合命に関わります!
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菌を運ぶ!?
そもそもレストスピラとは、どのような菌なのでしょうか?
レストスピラ菌は、ほぼすべての哺乳類が感染する可能性のある菌で、自然宿主はネズミだと言われています。
そのため、実は都会の下水道も要注意なのです。
レストスピラ菌は、感染した動物の腎臓にじっと潜んでいます。
動物によってはまったく症状が出ないので、感染しているとわからないまま他の動物へと二次感染させてしまうこともあります。
レストスピラ菌に汚染された場所に遊びに行った場合、例えば飼い主さんが直接水に触れていなくても、愛犬がその水を飲んで感染してしまったら大変危険です。
ワンちゃんは症状が出ないケースも多いので、気づかないままレストスピラ菌を家に持ち帰ってしまいます。
愛犬の尿によって、飼い主さんはもちろんのこと、お散歩コースが一緒の近所のワンちゃんやその飼い主さんに移してしまう二次感染を引き起こしてしまいます。
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感染を防ぐ
人間の場合、レストスピラ症は重篤化しやすく大変危険です。
感染を防ぐには、川に近寄らないことが一番の対策だと言えるでしょう。
また、レストスピラ症は人間にもワンちゃんにも予防薬があります。
レストスピラ症になる危険性が高い場所に行く際には、医師と相談の上予防薬を投与してもらうといいでしょう!
知らず知らずのうちに感染してしまうことは、とても恐ろしいですから・・・。
出来る対策から始め、感染しない・感染者を増やさないよう努めましょう!
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川を楽しむために
レストスピラという感染症を知っているのと知らないのとでは、危険性が全く違います!
知っていればきちんと愛犬に予防薬を投与するなど対策が出来ますし、飼い主さん自身も注意することが可能です。
しかし、インフルエンザと同じようにレストスピラ菌にはいくつかの型が存在し、その型のワクチンを打っていなければ予防することは出来ません。
愛犬にワクチンのアレルギーがない場合は、なるべく多くの種類のワクチンを接種しておきたいところですね。
季節は主に夏から秋にかけて・・・地域は沖縄や九州地方に多いので、近くにお住いの方や旅行などで滞在する場合は、予防接種を検討しましょう。
また、川では愛犬が石などの落ちているもので怪我をしないよう注意してあげましょう!
そして誤飲もしないように、行く前にきちんとしつけを完了させておく必要があります。
愛犬や家族とのアウトドアを楽しい思い出にするためにも、十分に対策や注意をするようにしましょう!
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