皮膚感染
ワンちゃんから人間への感染症、今回は『皮膚感染』についてお話します。
愛犬に触らない飼い主さんはいないでしょう・・・。
しかし、愛犬に身体についた細菌や寄生虫が、知らず知らずのうちに飼い主さんに感染してしまうケースがあります!
「うちの子は室内飼いだし、菌なんて持ってないよ」
と思っている飼い主さん!
お散歩の時、愛犬が感染した動物のおしっこに触れてしまっているかも!?
いつでもどこでもどんなワンちゃんにでも感染する可能性は十分にあるのです!
レプトスピラ症
レプトスピラ症は、ネズミが媒介となり広まるケースが多い感染症です。
ネズミは我々に気づかれないようひっそりと暮らしていますが、その繁殖力は凄まじく、あなたの住んでいる地域にも実は多くのネズミが暮らしています。
用水路のなど水辺に住処を作り・・・そこにレプトスピラ症に感染したネズミがおしっこをします。
その汚染された水辺にお散歩中のワンちゃんが触ってしまうと、ワンちゃんも感染してしまうのです。
ワンちゃんがレプトスピラに感染すると、発熱や黄疸などの症状が現れます!
ですが、中にはほとんど症状が出ない子もいるようです。
しかし症状が出ていなくても、感染していることには変わりありません。
菌が長期にわたって、おしっこに交じり排出されます。
このおしっこを触ってしまうと、私たち飼い主も感染してしまうというわけです。
人間がレプトスピラ症に感染してしまうと、腎臓や肝臓に影響が出てきます。
ワンちゃんも人もかかってしまうと大変な感染症です。
手洗いうがいはもちろんのこと、予防ワクチンを打つなどして対策を取りましょう!
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疥癬
『疥癬』とは、ダニが体に寄生することによって発症する感染症。
ダニは、知らない間にワンちゃんからワンちゃんへと、そしてワンちゃんから私たち飼い主へと移ってきます。
症状は人間もワンちゃんも同じで、とにかく激しいかゆみを引き起こします!
我慢出来ずに掻きむしってしまうと皮膚を傷つけ重篤化し、治るまでさらに時間を要することに・・・。
ワンちゃんの場合は掻き過ぎることによって脱毛してしまったり、発疹が出てしまうこともあります。
よくあるのが、悪質なブリーダーの下、劣悪な環境で飼育されていたり、母犬が感染していて子犬にまで移ってしまうというパターン。
感染してしまっているワンちゃんとの接触は避け、飼育環境を清潔に保つことが重要です!
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皮膚糸状菌症
こちらの感染症は、なんと皮膚に生えるカビが原因で起こる感染症です。
ワンちゃんからワンちゃんへ、そして家に運んで来てしまい、人にも感染します。
ワンちゃんが感染すると、とても強いかゆみが出るケースとまったく症状が出ないケースに分かれるようです。
症状が出るケースでは、かゆみの他に小判型の発疹や炎症・脱毛が見られます。
広い範囲で出てしまうのも特徴の一つです!
そして感染してしまったワンちゃんが家にいると、空気中にカビと埃が菌と共に浮遊します。
こまめに掃除してなるべく早く原因となる菌を含む埃も排除しなければなりません!
予防策は、感染したワンちゃんとの接触を避けること、定期的にきちんとシャンプーやトリミングをしてあげることです。
清潔に保ってあげることが何よりの対策になります!
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環境を清潔に
愛犬にまったく触れずに飼うというのは、無理ですよね。
そして皆さんも、そんな飼い方は望んでいないはずです。
接触を断つことは不可能ですが、感染症を予防することは可能です。
それは、きちんと愛犬自身や飼育環境を清潔に保つこと。
お散歩から帰ってきたら、必ず体をタオルで拭いたり足の裏を洗ったりしましょう!
3週間~1か月に一度、必ずシャンプーもしくはトリミングに出すようにしましょう!
部屋をこまめに清掃し、清潔な空間を保つようにしましょう!
飼育環境を整えることは飼い主さんの義務です。
感染症にかからないよう、注意しましょうね!
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