たれ耳猫ちゃん
まん丸いお顔に小さな耳がちょこんと付いているスコティッシュフォールド♪
その可愛い見た目から、瞬く間に人気猫種となりました!
スコティッシュフォールドというと、皆さんあの特徴的な『タレ耳』を思い浮かべるのではないでしょうか?
ですが、そのタレ耳には悲しい歴史の影が・・・。
今回は、人気猫種のスコティッシュフォールドについてご紹介します!
どんな猫?
スコティッシュフォールドの人気の理由は、性格にもありました!
スコティッシュフォールドは温厚で人懐っこく、あまり細かいことを気にしない堂々とした性格の持ち主です♪
また、賢いのにヤンチャで遊び好きな一面もあり、猫好きの欲求を上手に満たしてくれる猫ちゃんだと言えるでしょう。
家庭的で、飼い主さんと一緒にいることに幸せを見出すタイプのようです。
また、運動がすることがあまり好きではなく、のんびりしている子が多いみたい。
比較的声が小さい子なので、マンションなどの集合住宅で飼う場合も安心して迎えることが出来ます♪
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交配と病気
元々スコティッシュフォールドのタレ耳は人間が作り出したものではなく、突然変異により誕生しました。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、スコティシュフォールドには立ち耳とタレ耳の2タイプが存在します。
実はスコティッシュフォールド、生まれた時はみんな立ち耳なんです!
そして成長するに連れ、約30%の子がタレ耳になっていきます。
「タレ耳同士で交配させれば、そうなる確率も上がるのでは?」
と、そう思った方もいらっしゃるでしょう。
しかし、タレ耳の子を作りたいからと言ってタレ耳同士を交配させる行為には、大きなリスクがあるのです。
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骨軟骨異形成症
スコティッシュフォールドのタレ耳は、軟骨の異常によって発現した奇形なのです。
『骨軟骨異形成症』という病気で、もちろん、都合よく耳だけに症状が現れるわけではありません。
この病気に罹った猫ちゃんは、四肢の関節が固くなり腫れてしまいます。
かなりの痛みを伴い、それ故にあまり運動をしなくなったり、変わった座り方・立ち方をするのです。
タレ耳のスコティッシュフォールド同士を交配させると、この病気に罹った子が生まれやすいため、海外では繁殖を禁止しているところもあります。
しかし、残念ながら日本では禁止されていません。
人気ナンバーワンの猫種として今もたくさんの『タレ耳のスコティッシュフォールド』が求められているため、無茶な繁殖が続いているのが現状です。
『骨軟骨異形成症』は、酷いと手足がきちんと成長しなかったり、変形してしまうことも・・・。
痛みや苦しみをずっと抱えて生きなければならない、可哀想な猫たちをこれ以上増やしてもいいのでしょうか?
考えなければなりません。
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愛猫家よ立ち上がれ
スコティッシュフォールドのタレ耳は、スコットランドの農園で生まれた猫ちゃんの耳が突然変異でタレたことが始まりです。
可愛さゆえに、病気のリスクを知らずにタレ耳の子を増やそうと繁殖を繰り返したため、関節の遺伝疾患が広まってしまいました。
スコティッシュフォールドの中には、人知れず重度の疾患を受け継ぎ、立つこともままならない状態で苦しむ子がいるということを忘れてはいけません。
この事実が広まることによって無理な繁殖がなくなり、悲しい思いをするスコティッシュフォールドがいなくなることを切に願っています。
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