どんな生き物も
人間だけでなく、ワンちゃんや猫ちゃんにも遺伝性の病気はありますよね。
猫ちゃんは猫種によって遺伝しやすい病気があり、それを知らないと発見が遅れて出来るはずの治療が出来なくなったりする可能性があります。
猫ちゃんを飼う以上、遺伝性の病気については知っておいた方がいいでしょう。
今回は猫ちゃんの遺伝性の病気について、よくある質問をまとめてみました!
遺伝性の病気
そもそも遺伝性の病気とはどのようなものなのでしょうか。
遺伝性の病気とは、『父親か母親どちらかの病気を引き起こす可能性がある遺伝子を子供が引き継いでしまう』というものです。
病気は、生まれてからの生活習慣などが原因で後天的に罹ってしまう病気と、生まれ持っての遺伝性の病気とに分かれています。
遺伝子性の病気は、ワクチン接種等である程度予防できる病気とは違い遺伝子そのものに異常があるため、残念ながら予防できるものではありません。
しかしながら予防は出来なくても、両親のどちらかに遺伝子疾患があると認識しておくことで、早期発見や対策を取ることが可能です。
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純血種と遺伝
遺伝子性の病気は、特定の猫種(純血種)がなりやすいと言われています。
純血種は、その個性・特徴を生かすために同じ猫種と人工的な交配を行わせて生まれる猫ちゃんです。
その際に、遺伝子疾患も受け継いでしまうのです。
ですが、混血腫であるミックスなら問題ないと油断していてはいけません!
ミックスでも遺伝性の病気になる可能性はあるのです。
また、遺伝性の病気は子猫の時から発症するというイメージが強いと思いますが・・・それも大きな間違いです!
遺伝性の病気であっても、成猫や老猫になってから発症するということも十分にあり得ます!
それらの場合、いきなり発症してしまうというよりは、子猫の時には気づかなかったものがだんだんと蓄積していって成長してから分かりやすく現れるというパターンが多いようです。
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調べる方法
遺伝性の病気は、ほとんどが予防することが出来ません。
しかし、早期発見をして早め早めに対策を取ることで、進行を抑えることが出来る場合があります。
そのために重要なことは、愛猫の異変を見逃さないことです!
また現在は、症状が現れる前から調べることも出来るようです。
どのようにして調べることが出来るのでしょうか?
基本的には、尿検査と血液検査で発見することが出来ます!
この二つは、ほとんどの動物病院で普段からしている健康診断の中に含まれている項目です。
そのため、大切になってくるのは年に一度の定期検診なのです!
また、飼い主さんがより知りたいのは、猫ちゃんの『遺伝子検査』が出来るかどうかではないでしょうか?
答えは『可能です』!
正確に言えば、一部の遺伝性の病気に関して、猫ちゃんの口の中の粘膜を採取して調べることが可能なのだそうです。
最も早く発見できるのは遺伝子検査かもしれませんが、遺伝子検査ではわからない病気もたくさんありますので、やはり日頃から飼い主さんが愛猫を良く観察しておく必要があります。
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病気を知る
何度もお話していますが、遺伝性の病気はどの猫ちゃんもなり得る病気です。
そしてほとんどの場合、一度発症してしまうと完治は難しいと言われています。
少しでも早く見つけて症状をこれ以上進行させない!ということは、とても大切なことです!
早期発見で、愛猫にしてあげられることは増大します。
勘違いしないでいただきたいのは、遺伝性の病気になってしまうと短命・・・というのは、間違いだということ。
すべてがすべて、なってしまったらすぐに命に関わるというわけではありません!
きちんとした対処を取ることによって、長生きする猫ちゃんもたくさんいます。
たとえ遺伝性の病気にならなくても、後天的な病気になってしまうかもしれませんし、命は常に平等です。
遺伝性の病気を恐れるのではなく、きちんと知り、存在を認め、いつでも対応できるようにしておくこと。
そして、愛猫を日頃から注意深く見ておくこと。
それが、私たち飼い主が愛猫にしてあげられる最善のことなのではないでしょうか。
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