犬の夏バテ
暑い季節になると、「夏バテしているから食欲がない…」なんて言葉をよく耳にすると思います。
また、ご自身がそんな状態になってしまうこともあると思います。
夏バテとは、日本特有の高温多湿な気候が原因で起きてしまうもの。
人間ですら暑さで弱ってしまうのですから、より暑さに弱いワンちゃんは更に辛いはず・・・。
そう、ワンちゃんは夏バテしやすい動物なのです!
人間とは違い汗腺を持たないワンちゃんは、パンティングという口呼吸で体内の熱を放出します。
ですがこのパンティング、とても体力を消耗してしまいます・・・。
たかが夏バテと放っておくと、大変なことになってしまうかも!?
今回はワンちゃんの夏バテについてご紹介していきます!
夏バテしやすい犬
ワンちゃんは、全般的に暑さに弱い動物です。
その中でも、特に夏バテに気をつけなければいけないワンちゃんがいます。
子犬または老犬
子犬(1歳未満)は体の機能が未熟で、体温調節がうまくできません。
4か月未満の子は特に注意が必要です。
また、老犬は徐々に体の機能が衰えてうまく体温調整出来なくなってしまうため、注意が必要です。
原産国が寒い地域の犬種
寒い地域で生まれた犬種は、ダブルコートという厚い被毛を持っています。
そのため他の犬種以上に暑さに弱く、気をつけてあげなければなりません。
短頭種
短頭種は鼻腔が狭くて短いため、構造的に呼吸がしづらいです。
うまく体内の熱を放出できず、夏バテを起こしやすくなってしまいます。
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夏バテしている?
ご飯を食べている時の様子
愛犬が夏バテをしているのかどうか、どのように判断すればいいのでしょうか?
判断しやすいのは、ご飯の時間です。
普段ご飯の時間にどのような行動を取っているかは、個々違いますよね。
ガツガツ食べる子・ゆっくり食べる子・少食な子など・・・さまざまだと思いますが、愛犬が『普段と違う行動』を取っていたら要注意です!
例えば『食べたがって食いつくけど残してしまう』という場合。
普段からそうであれば問題ありませんが、いつもは完食するのに・・・という場合は軽度の夏バテの可能性があります。
また『食いつきも良くないし半分以上残している』
普段からよく食べる子がこのような様子になっている場合は夏バテしている可能性が高いです!
普段の様子といかに違うのかをきちんと観察して、サインを見逃さないようにしましょう!
お散歩している時の様子
次に分かりやすいのがお散歩の時間です。
こちらも、お散歩が大好きでどこまででも行きたがる♪という子もいれば、もともとあまり歩かない、他のワンちゃんに会うと帰りたがるなど・・・個々に違いはありますよね。
食事の際と同様に、普段の愛犬の様子と比べてみてください!
『いつもと同じようにお散歩には行きたがるけど、途中でペースが落ちてくる』
普段は最後までペースが変わらない子がこのような時は、夏バテしているのかもしれません。
このくらいだと軽度の夏バテだと考えられるので、様子を見て時々抱っこしてあげるようにしましょう。
『家から一歩も出ず、お散歩自体を嫌がる』
普段はお散歩大好き♪という子がこのようになってしまった場合は、重度の夏バテの可能性大です!
ワンちゃんにとってお散歩は欠かせないものです。
それを嫌がるようになるというのは、深刻な問題として原因を考えてあげる必要があります。
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油断大敵
夏バテは、暑さによって疲れが溜まってしまっている状態です。
先程もお話したとおり、ワンちゃんは体中の熱を放出するためにパンティングをします。
パンティングは非常に体力を消耗するため、疲れてしまうのです。
また、暑くてよく眠れない・・・など、さまざまなところに影響してきます。
軽く見られてしまいがちな夏バテですが、体力が低下するということは、ウィルスに感染しやすくなったり他の病気を引き起こしやすくなったりするということです。
愛犬の『夏バテの兆候』を見逃さないようにし、健康を守ってあげましょう!