着せる?着せない?
ワンちゃんに洋服を着せることに関する賛否は、幾度となく議論されてきました・・・。
「動物に洋服を着せるのはおかしい!」「飼い主の自己満足だ!」
と主張する人もいれば、
「着てないと裸みたいでおかしい!」「着てない子は寒そうでかわいそう」
と主張する人もいて、意見はさまざまです。
実際、ワンちゃんに洋服は必要なのでしょうか?
今回は洋服を着せることのメリット・デメリットについてまとめました!
どちらが愛犬のためになるのか、じっくり考えましょう!
犬種差
「ワンちゃんに洋服は必要か?」と聞かれたら、その答えは・・・
「犬種によって違う。」と答えるのが最も適切かもしれません。
原産国がさまざまな犬たちを、一括りにして論じること自体が間違っているのです。
人間同様、寒い地域で生まれた(改良された)犬種は寒さに強く、反対に暑さにはとても弱いです。
シベリアンハスキーなどの極寒の地で生活をしていた犬種は、その寒さにも耐えることが出来る厚い被毛を持ち合わせています。
そんな犬種にさらに洋服を着せて、果たして意味はあるのでしょうか?
自ら脱ぎ着が出来ないワンちゃん達は、体温調節が出来ません。
暑すぎる!といった状況にならないでしょうか?
また、イタリアン・グレーハウンドやチワワのように、寒さに弱い犬種もいます。
そういったワンちゃんは、洋服が必要です。
このように、犬種によって洋服を着る必要のある子とない子がいるのです。
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なぜ着せるのか
本来洋服は、意味があって着用させます。
ワンちゃんにも洋服が必要な場面は以下のとおりです。
寒さに弱い犬種の場合(子犬や老犬含む)
先程もお話したとおり、寒さに弱いワンちゃんはたくさんいます。
原産国が暑い土地である犬種や、子犬や老犬。
子犬・老犬は体温調節が未熟だったり衰えてきてしまっていたりするので、その補助具として洋服を着せてあげる必要があるのです。
来客・外出時のマナーとして
来客時や外出時、愛犬の毛が抜けて迷惑をかけないようにするために、マナーとして一時的に着用します。
雨の日のレインコートなど、汚れ防止のため
外出時に愛犬が汚れないようにするための措置ですね。
このように、一時的にワンちゃんに洋服を着せておいた方がいい場面はたくさん存在します。
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デメリット
愛犬のストレスになる
服に慣れていて、着せても何の反応も示さない、または嫌がらない・・・ということはあっても、洋服を着て大喜び♪という反応はあまり聞かないですよね。
ワンちゃんの中には、どうしても洋服を嫌がる子がいます。
そういう子に、先程挙げた必要性もないのに無理に洋服を着せ続けると、お散歩にすら行きたくなくなります。
そんなのは本末転倒ですよね。
愛犬の生活に支障をきたしてしまうようであれば、それは最大のデメリットです!
毛玉・もつれを作ってしまう
特に冬の洋服着用は、静電気が起きやすく摩擦で毛玉やもつれを作ってしまうことが多いです。
寒そうだからといって、洋服を一日中着せっぱなしにする。
これは絶対にやめてください!
特にプードルなどの毛が密に生えているカット犬種の場合は、着ていた部分がフェルト状に固まってしまうケースも多くあります!
また、ポメラニアンなどの毛が抜け落ちるタイプの種は抜け落ちるはずの毛がとどまってしまい、もつれとなってしまいます。
一日中着用させることは決してせず、着用後はきちんとブラッシングしてあげましょう!
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愛犬ファースト
洋服を着せる着せない問題・・・なによりも大切なのは、愛犬の気持ちです!
「可愛いから着せてあげている」「これは飼い主が決めること」・・・そんな風に思っている飼い主さん。
愛犬をよく見てあげてください!
愛犬は、暑がっていませんか?
洋服の下、毛玉やもつれになっていませんか?
毛玉やもつれをブラッシングで取るのは、痛みを伴う場合もあります。
かといってそれを放置してしまうと、皮膚病に繋がりかねません。
また、嫌がる愛犬に無理やり着せていると、愛犬と飼い主さんとの信頼関係や絆に亀裂が入ってしまうかも!
一概にどちらが正しいとは言えないこの議論は、各々の愛犬のことを理解した飼い主さんがそれぞれ答えを出すべきなのです。
愛犬の特性をきちんと理解し管理してあげることで、洋服が必要か否かの答えはおのずと出てくるはずです。
愛犬ファーストの精神を忘れずに、サポートアイテムとして洋服を活用しましょう!
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