人間から犬へ
人間とワンちゃんの病気、別の物だと思い込んでいませんか?
実は、私たち人間からワンちゃんに感染してしまう病気が存在します!
そのほとんどが、ワンちゃんには症状が出ません。
そのため気づくことが出来ず、ワンちゃんが菌の運び役となり二次感染させてしまう恐れもあるのです!
今回は、人間とワンちゃんの病気について説明していきます。
人間特有の病気
風邪を引いてしまった・・・
そんな時、家族に移さないよう気をつけて別の部屋で寝たり、ご飯を一緒に食べなかったりと配慮する人は多いですよね。
ですが、愛犬にも移さないように・・・と配慮したことはありますか?
人間からワンちゃんにも移る病気があると言われると、「あの時の風邪も移る可能性があったの!?」と不安に思う飼い主さん、いるのではないでしょうか?
ですが、全ての病気がワンちゃんに移るわけではないのです。
では、ワンちゃんには移らず人間だけが罹ってしまう感染症には、どのようなものがあるのでしょうか?
一番身近なのが、冬になると大流行する『インフルエンザ』。
インフルエンザは高熱が出て、お年寄りや子供などの抵抗力が低い人は重篤化しやすく、最悪の場合死に至る病気です。
そんな恐ろしいインフルエンザ、ワンちゃんには移らないとされています。
また、『ポリオ』『風疹』『水ぼうそう』『肝炎』なども、ワンちゃんに移る心配はありません!
風疹は人間が妊娠中に感染してしまうと赤ちゃんに影響を及ぼすので危険とされていますが、万一愛犬が妊娠中であったとしても、風疹に罹ることはありませんので安心してください。
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無症状
人間とワンちゃんが共通して罹ってしまう感染症の中には、ワンちゃんには症状が現れないというものもあります。
例えば、恐ろしい食中毒の原因菌『O157』は、人間が感染すると激しい下痢や嘔吐に苦しみ、抵抗力の無い人は最悪の場合死に至るような大変な感染症です。
ですがワンちゃんの場合は、ほとんど症状が現れません。
このようにワンちゃんに症状が出ないと、知らず知らずのうちに菌を運んでしまい、違う人に移してしまうという二次感染の恐れがあります。
また、よく子供が罹ってしまう『おたふくかぜ』。
これもワンちゃんには症状が出ません。
そのため、いつの間にか菌の運び役となってしまっている可能性があるのです。
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症状の違い
人間とワンちゃんが同じ感染症に罹ったとしても、同じ症状が現れるとは限りません!
『フィラリア』に感染してしまった場合、ワンちゃんは咳や貧血を起こし、放置すると死に至ってしまいます。
一方で人間は、発熱や咳といった症状が現れますが、命の危険まではありません。
『サナダ虫』などの回虫の場合は、先程とは逆にワンちゃんは下痢などの症状が出ますが、人間は症状が出ない場合もあります。
このように、ワンちゃんの病気は人間の症状を当てはめて考えることが出来ないので、注意深く愛犬の様子を見てあげる必要があります!
油断は禁物
成犬になると症状が出ない感染症が多くなりますが、症状が出ないだけで感染していることを忘れてはいけません!
そしてワンちゃんも人間と同じく、老犬や子犬の場合は抵抗力が低く感染症に罹ると危険です。
被害を広げないためにも、私たちが病気になった時には、人間同様愛犬にも配慮が必要です!
愛犬のためにも、病気の際のスキンシップは避けるようにしましょう。
また、人間とワンちゃん両方に感染する病気の中には、予防接種で感染を防げるものも多く存在します!
そして少しでも症状を感じたり愛犬の様子に異変があった場合は、速やかに医療機関を受診するように心がけましょう!
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