必要としない
ワンちゃんには、定期的なカットを必要とする犬種と必要としない犬種がいます。
『シングルコート』と言う一種類の被毛の犬種は、毛が伸び続けるため基本的に定期的なカットを必要とします。
『ダブルコート』と言う二種類の被毛の犬種は、毛が定期的に抜け落ちるため基本的にカットを必要としません。
カットを必要としない犬種ももちろんカットすることは可能です。
ですが、少なからずリスクがあるということはご存知でしょうか?
知らずにカットしてしまい後悔することのないよう、今回はそのリスクについて見ていきましょう!
リスク
カットを必要としない犬種は、必要とする犬種とは違い、そのままが完成系でありその子にとって一番いい状態だと言えるでしょう。
しかし中には「抜け毛が気になるから短くカットしたい!」「暑そうだから、サマーカットにしたい!」という要望を持つ飼い主さんもいて、その多くがバリカンで短くカットする方法を選択します。
その場合、その後均等に毛が伸びてこなかったり、最悪ハゲが出来てしまうことも・・・!
そして一度短く刈ってしまうと、その後ワンちゃんの毛質は大きく変わってしまいます。
最初はフワフワな毛だったのに、カットした後伸びてきた毛は癖がついていたり、硬くゴワついてしまっていたりする場合があります。
人間も、一度坊主にするとその後毛質が変わることってありますよね?
ハサミでカットすれば毛質は変わりにくいと言われますが、それは絶対ではありません。
カットをしてはいけない訳ではありませんが、後悔のないような選択をしましょう!
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部分カット
先程はそのままの姿が完成形だとお話しましたが、一概にそれが愛犬にとって最適!とも言い切れません・・・。
同じ『ダブルコート』でも、犬種や個体によって毛の量や伸び具合はさまざまです。
「お尻の毛が長いからうんちがつきやすくてお手入れが大変」
「女の子だから、おしっこするとき内股の毛が汚れてしまう」
「胸周りの毛が豊富で、ご飯を食べるときに着いてしまう」
などのお悩みを抱えている飼い主さんは、多く存在します。
そんなお悩みを抱えている飼い主さん!
愛犬の清潔を保つために毛が邪魔だ!という場合は、部分カットがおすすめです!
チワワ・ポメラニアン・コーギーなどの犬種ですと、お尻の毛を丸くカットするのは何とも愛くるしく見えますし、お手入れしやすくなってとても便利です♬
お尻の毛をカットしたくらいではハゲてしまうことはほとんどないので、気軽に挑戦できますね!
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どうしても!
これまでの話を知りよく検討した上で、それでもカットしたい!と思う飼い主さんもいると思います。
カット後のリスクの問題は、実際にやってみなければどうなるのかはわかりません。
その子その子によって違うのですから。
リスク承知でカットした場合、気をつけなければいけないポイントがあります!
一つは、温度調節です。
今まで長かった毛を短くすることで、皮膚が外気に触れやすくなります。
短くするのは恐らく夏場が多いと思いますが、クーラーなどの温度調節は愛犬の様子を見ながらこまめに調整してあげるようにしてください!
二つ目は、紫外線やノミ・ダニの害虫の付着です。
これも先程と同じように皮膚が外気に触れやすくなることによって、紫外線による皮膚トラブルが起きる可能性が上がります。
ノミやダニも同様です。
飼い主さんが今まで以上にきちんと管理する必要があります!
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愛犬のためのカット
毛量が多すぎて愛犬が動きづらそう、真夏の暑さに耐えられない・・・という場合もあると思います。
そういった場合、カットをすることは悪いことではありません。
愛犬のためになることもあります!
ですが、そのままの姿でも生活に支障がない場合は、あくまでも『カットを必要としない犬種』なのだということを忘れないようにしてください。
一度カットして毛質が変わりまだらに生えてくると、キレイに揃えたいからとその後カットを定期的にされる方も多いです。
トリミングが苦手な子にとってカットはストレスになりますし、金銭的にも飼い主さんに負担が掛かります。
飼い主さん独り善がりのカットはオススメしません。
きちんと考えて、愛犬のことを重視した選択をしてくださいね!
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