暑さに弱い
暑さと言えば夏・・・と思ってしまいがちですが、夏以外も暑い日ってありますよね?
近年は急に暑くなったり寒くなったり、気温の変化が読めないことが多いです。
皆さんご存知のとおり、ワンちゃんは寒さには比較的強いものの、暑さにはとても弱い動物です。
そんなワンちゃんの感覚を、人間が感じる暑い・涼しいと同じように考えてしまうのは、実は大変危険なのです!
お散歩の時間やお留守番の時の気温管理など、間違った感覚でいると『熱中症』になってしまうことも!?
熱中症になってしまうと、対応が遅ければ命に関わります!
飼い主さんがしっかり管理してあげなくてはいけません。
今回はワンちゃんの熱中症について考えていきましょう!
強い・弱い
基本的に、暑さに強い犬種というものは存在しません。
人間とは異なり、ワンちゃんには足の裏(肉球)にしか体中の熱を発散する汗腺が無いためです。
パッティングと言いますが、ハアハアッと舌を出して熱を放出しようとしている姿をよく見かけますよね!?
それだけワンちゃんにとって、暑さを乗り切るのは大変な事なのです!
では、特に暑さに弱いのはどのような犬種なのでしょうか?
まず、鼻の短い短頭種。
短頭種は、呼吸器官が狭くパッティングしづらいため、暑さには大変弱い犬種です。
また、雪深く寒い地域で生まれた犬種も暑さに大変弱いです。
例えば、シベリアンハスキーやサモエド、シェットランドシープドッグがそれに該当します。
ワンちゃんは、原産国の気候に適した仕様に改良されている場合がほとんどです。
寒い地域出身なら、その寒さに適応できるように豊かな被毛に包まれています。
しかし現代では、たくさんの犬種がさまざまな国や地域に輸出されて生活しています。
必ずしも、そのワンちゃんに合った気候で生活しているとは言えないのです。
だからこそ、飼い主さんがきちんと管理してあげる必要があるんですね!
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身体の状態
先程お話したのは『なりやすい犬種』についてでしたが・・・
犬種だけでは、熱中症になりやすいワンちゃんをお伝えしきれません。
どの犬種もワンちゃんも、身体の状態によっては熱中症に注意しなければならないのです!
第一に、子犬と老犬は熱中症になりやすいです。
体内の熱を放出するという重労働に必要な体力が十分になく、体温調節がうまく出来ないためです。
なってしまった場合、重症化しやすいので注意が必要です!
次に熱中症になりやすいのは、心臓・呼吸器官に疾患のあるワンちゃんです。
元々身体に疾患があるワンちゃんにとって、熱を放出する行為はとても大変なことです。
健康体のワンちゃん以上に、気温について気にしてあげる必要があります。
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違いを知ろう
人間とワンちゃんは、体感温度が違います。
一緒の感覚だと思って対策していると、愛犬だけが『熱中症』になってしまうことも!
ワンちゃんが熱中症になると言われているラインは、おおよそ『気温22度・湿度60%』だそうです。
湿度の高い日本では冬場以外、あり得る気候ですよね!
飼い主さんにとっては全く平気な気温でも、愛犬にとってはもうボーダーラインを超えてしまっているかもしれません・・・!
そうならないためにも、愛犬の熱中症対策は気をつけすぎだと思うくらいが丁度いいのです!
今日は涼しいかなと思うくらいの気温でも、エンジンを止めて車内で待たせたり、直射日光が当たるところに繋いでおいたりするのは大変危険です!
また、お散歩の時間にも注意をしてください。
出来るだけ朝早くか夕方以降にお散歩してあげるようにしましょう!
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熱中症
身体が熱くぐったりしていて、よだれの量が増えて苦しそうにしている。
それは、熱中症になってしまったサインかもしれません!
重症化すると命に関わる病気ですから、愛犬の苦しそうな姿を見たらすぐにでも動物病院に駆け込みたくなりますよね!?
ですが、熱中症で最も大切なのは『いかに早く体温を下げるか』です!
高熱のまま病院に運ぶよりも、まずは落ち着いて、ある程度まで愛犬の体温を下げるよう努めましょう。
熱中症になった場合の対応は、人間もワンちゃんも同じです!
首やお腹、わきの下や内股などのリンパの通っている場所を重点的に冷やすようにしましょう!
近年、気温が安定せず毎日の天気に振り回されていますが、ワンちゃんにとっては人間以上にすごく大変なことなのです。
夏場はもちろんのこと、他の季節もしっかり気をつけてあげましょうね!
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