愛おしい愛犬
家族になってから、十数年・・・
最初はやんちゃだった愛犬も、今やすっかり落ち着いた老犬です。
小さい頃にはその時期特有の可愛らしさがありますが、長い時間を共に過ごし絆がより深まることによって、さらに可愛らしさが増してきていませんか?
小型・中型犬なら7歳から、大型犬なら6歳ごろからシニア犬と言われるようになります。
ですが、実感がわかないと思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
それくらいの年齢だと、大きな変化がまだ見られない場合が多く、年を取ったことに実感がわかないものです
実際に変化が出てくるのはおおよそ10歳頃と言われていますが・・・
ワンちゃんの老化による変化とはどのようなものなのでしょうか?
老化の影響
老犬になると、視力・聴力・足腰・皮膚に至るまで衰えてきます。
聞こえが悪くなることで、いきなり触られてびっくりする。
警戒心が強くなり、怒りっぽくなるなど・・・メンタル面にも影響が出てきます。
また、身体的な衰えだけでなく、脳の衰えによる痴ほうの症状も出てきます。
痴ほうとは、脳が異常行動を起こすことです。
主に夜泣きや徘徊、昼夜逆転してしまう子もいます。
これらの行動は、飼い主さんにとっても負担になってしまいますよね。
16歳以降になると、ほぼ100%のワンちゃんが痴ほうになってしまいます。
また、日本犬は痴ほうになりやすい犬種だと言われています。
ワンちゃんを飼う上で、避けては通れない病気です。
この投稿をInstagramで見る
環境
感覚が鈍ってしまうと、今まで出来たことが急に出来なくなったり、頼りにしている五感が鈍ることで不安になりやすくなったりしますよね?
ひとりぼっちになったような感覚になってしまう子もいるようです。
愛犬にそんなさびしい思いをさせないよう、安心して生活できる環境を整えてあげましょう!
近づいたことや、いまから触るよ!ということをわかりやすくし、
丁寧に優しくスキンシップを取ってあげるようにしましょう。
飼い主さんに触られたり、撫でられたりすることは、ワンちゃんが一番幸せを感じることなのです♪
また、家族の声を常に聴けるように、声の録音をスピーカーなどで聞かせてあげてもいいかもしれません。
他にも、気持ちを落ち着かせる効果のあるアロマなどを活用するのもオススメですよ♪
潜む病気
「うちの子もだいぶ年を取ってきたから…」
そう思っている愛犬の行動は、本当に老化のせいなのでしょうか?
先程もお話したとおり、老犬になると身体能力は衰えてきます。
しかし、必ずしもそのせいだとは言い切れません!
例えば、関節の痛みから触られることを嫌がっているのかもしれません。
また、クッシング症候群などの内分泌系の病気によって多飲多尿・脱毛・無気力になっているなど、さまざまな可能性を考えることが出来ます。
病気も、人間と同じように高齢になってからの方が罹る確率は上がります。
愛犬の行動は老化故なのか病気からなのか…きちんと見極めなければなりません。
病気のせいで辛い生活を送っているのであれば、
少しでも早く治療を開始して快適な生活を送らせてあげましょう!
見守る覚悟を
痴ほうになると、夜中でも関係なく鳴いたり、ご飯を食べたばかりなのにすぐまた食べたがったりすることも。
痴ほうによる視力低下のせいで、壁にぶつかり怪我をしてしまうこともあります。
これは決して、楽なことではありませんよね。
ですが、今までの生活が出来なくなる辛さは、飼い主さんだけではなく愛犬も感じています。
どうか、今まで以上に愛情深く接することを心がけてあげてください。
また、食事量は今まで通りに徹底して、欲しがるからと言って必要以上にあげないようにしましょう。
お散歩は、行きたがるのであれば積極的に行っていいですよ!
適度な運動は、脳にいい刺激を与えてくれます。
行きたがらない場合は、どこか痛いのかもしれません。
決して、無理はさせないようにしてあげてくださいね。
老化による愛犬の変化は、ある程度は仕方がありません。
ですが、早めに対処してあげることで、進行を遅らせたり改善させてあげられたりする場合もあります。
愛犬の老化、きちんと受け止めて、最後の時まで幸せに過ごしましょう!
この投稿をInstagramで見る