外耳炎
みなさんは外耳炎、ご存知ですか?
外耳炎とは、簡単に言いますと『耳の中の皮膚トラブル』です。
耳の中の皮膚が弱り、細菌などによって炎症を起こしてしまう病気です。
暖かい季節になると細菌が繁殖しやすくなり、その影響で外耳炎になってしまうワンちゃんは一気に増えます!
ですが、知識がないためになかなか気づかない飼い主さんもいるのです。
「少し耳がかゆいだけでしょ?」
なんて軽く考えず、愛犬の異変をいち早く察知してきちんと治療をしてあげましょう!
早期発見が、早く治すための一番の近道ですよ!
症状
外耳炎になると、ワンちゃんたちはどのような仕草を見せるのでしょうか?
耳をかゆがる・耳の中が腫れている・耳の中が赤い・耳の中が臭うなど・・・
愛犬の耳をチェックする習慣が出来ていると、こういった異変ですぐに外耳炎を疑うことが出来ます。
また、頭をよく振る・頭を傾けている・(立ち耳のワンちゃんの場合)耳が垂れてきている・耳を触るのを嫌がる・・・などの行動をするようになる子もいます。
耳の中をチェックしなくても、普段の仕草に変化が出てくるので、知識さえあれば割と気づきやすい病気でもあります。
日頃から愛犬を注意深く見て、早期発見してあげるようにしましょう!
治療は、薬を飲めばすぐ治る!というわけではありません。
根気よく耳のお手入れをして、地道に…時間をかけて治していくしかないのです。
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犬の耳の中
ワンちゃんの耳の中は、人間とは少し違います。
外耳炎になりやすい原因は、外耳道の形にありました!
人間の外耳道はまっすぐな形状をしているため、比較的通気性がよく、蒸れにくいです。
そして耳カスなどをあまり溜めずに排出することが出来ます。
一方で、ワンちゃんの外耳道は”L字”に曲がっています。
これはとても厄介なもので、耳カスを自然に排出出来ず、耳の中に溜めてしまいます。
蒸れやすいため細菌が繁殖しやすく、炎症を起こしてしまうのです!
どのワンちゃんもみんなそうなのですが、特になりやすい犬種がいます。
まず、耳が垂れている犬種。
より耳の中が蒸れやすいのと、耳の中をチェックし辛いという点から、外耳炎になりやすいワンちゃんです。
次になりやすいのは、皮膚が弱い犬種です。
耳の中も顔や身体と繋がっている皮膚の一部ですので、皮膚がもともと弱いワンちゃんは、外耳炎になりやすいのです。
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治療は?
外耳炎の治療は、根気が必要です。
最も効果的なのは、お医者さんの指導のもとにする耳洗浄です!
先程もお話した通り、ワンちゃんの外耳道はL字なので、綿棒が奥まで行き届きません。
ですので、お医者さんに耳専用の洗浄液を処方してもらい、それでお手入れをしてあげましょう!
奥まできちんとキレイにしてあげることが出来ます!
また耳洗浄には、もう一つメリットがあります!
皮膚が弱っている子の場合、刺激を与えるとさらに悪化してしまう恐れがあります。
洗浄液だと刺激を与えずに済むのです!
皮膚の弱い子に対して、くれぐれも無理にこすったりしないように注意しましょうね。
また、「耳に液体を流し入れて本当に大丈夫なの!?」と心配になっている飼い主さん!
大丈夫です!
耳専用の洗浄液であればむしろ効果的ですので、怖がらずにやってみましょう!
しかし耳はとても敏感な場所なので、お掃除を嫌がるワンちゃんがほとんどです。
無理に押さえつけずワンちゃんをリラックスさせてから行う、洗浄液を人肌くらいまで温める、など・・・工夫をして行うようにしましょう!
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未然に防ぐために
他の病気より、軽く考えてしまいがちな外耳炎。
ですが、愛犬にとっては相当なストレスになっているかも…!
酷いかゆみにストレスを感じる、それは人間も同じですよね!?
また、外耳炎になってしまったワンちゃんの耳は、特殊なきつい臭いがします。
そうならないようにするためにも、日頃のお手入れは重要です!
耳のお掃除はこまめにしてあげるようにしましょう!
その際、傷つけないように優しくするのがポイントです。
傷つけてしまうとそこから細菌が繁殖したり、愛犬が耳掃除を嫌がるようになってしまったりします。
また、耳を蒸れさせない対策として、お風呂に入れた後は必ず乾拭きをしてあげるようにしましょう。
耳の中に毛が生えてくるワンちゃんは、定期的に耳の中の毛を抜いてあげる必要もあります!
ワンちゃんがなりやすい外耳炎。
SOSの仕草を見逃さずに、いち早く気づいてあげましょうね!
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