換毛期
みなさんは、とても大切な働き『換毛』をご存知ですか?
春と秋、次の季節の温度変化に適応できるよう被毛の量や質を調整する、ワンちゃんたちの衣替えのことです。
その換毛が本格的に行われる期間を『換毛期』と言います。
この換毛期…特に室内飼いの子だと、お手入れやお掃除がとにかく大変!
小型犬ならまだいいですが、大型犬になると子犬一匹分抜けているんじゃないかと思うくらい、毛が抜けてしまいます。
今回は、そんな換毛期について、上手なお手入れ方法などを紹介していきます!
抜ける・抜けない
毎日毎日ブラッシングをしてもキリがない!
夏に向けた換毛期は、そう思ってしまう飼い主さんもいると思います。
ワンちゃんは汗をかかないため、どうしても体温調節のために冬に蓄えた大量の被毛を落とし、新しく夏に向けての対策をしなければならないのです!
しかし、ワンちゃんには毛が抜ける子と抜けない子がいますよね!?
その違いは、被毛の種類が1種類か2種類かの差です!
1種類の被毛(シングルコート)は毛抜けにくく、カットを必要とする犬種が多いです。
有名犬種でいうと、プードルやマルチーズ、ヨークシャーテリアやシーズーなどです。
『オーバーコート』といって、紫外線などから愛犬を守ってくれる、皮膚を保護する働きのある毛のみ生えています。
一方、2種類の被毛(ダブルコート)は、オーバーコートの他に『アンダーコート』という保湿保温効果のある毛が生えています。
このアンダーコートが抜けるため、ダブルコートの犬種は換毛期に毛が抜けるんですね!
有名犬種でいうと、ダックスフンドやチワワ、ゴールデンレトリーバーや柴犬がこれに当たります。
犬種によって原産国が違うので、それぞれの国の暑さ・寒さ・湿気の多さに適応できるように、被毛の種類が違うのです。
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大変な事に!?
ワンちゃんの換毛期、きちんとお手入れしてあげないと大変なことになってしまうかも!?
換毛期の一番のトラブルは、『皮膚病』です!
抜け落ちたアンダーコートがオーバーコートに絡まり、『もつれ』という状況になります。
もつれを放置すると『毛玉』になり、素人では取ることが困難になってしまいます。
毛玉となった被毛の下は、大変蒸れて皮膚が弱り、ダメージを受けやすい状態になります。
そして、皮膚病へと繋がってしまうのです・・・。
そうならないためにも、換毛期には適切なお手入れが必要!
毛をかき分け、とにかく根元からブラッシングするように心がけましょう!
かき分けてみると、根元の方が毛の色が薄く、毛先に向かって濃くなっていると思います。
色の薄い部分にアンダーコートがあるので、その部分目がけて皮膚を傷つけないように気をつけながらブラッシングをしてあげましょう♪
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エコな温度で
換毛は、暑さや寒さ対策として被毛の準備をする期間ですが・・・
今は昔よりも冷暖房の設備が整っているため、愛犬たちに異変が起きているようです!
換毛期は、愛犬の身体が夏の兆しや冬の兆しを感じなければ来ません。
確かに、冷暖房の設備を整えて愛犬が快適に過ごせる環境を整えてあげるのが、飼い主さんの役目です。
しかしながら、何事もやりすぎというのはよくないのです・・・。
換毛期がずれたり、来なかったりすると、ワンちゃんたちは大変な思いをしてしまいます。
例えば、冬毛を着込んだままの夏場のお散歩。
想像してみてください・・・暑いし辛すぎますよね!
ワンちゃんたちは汗をかいて体温を調節することが出来ません。
愛犬のためにも、地球環境のためにも、冷暖房はエコな温度をキープするようにしましょう!
そうすれば、愛犬の換毛期もいつもどおりやってきて、負担をかけずに済みますよ♪
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正しいお手入れ
換毛期は、愛犬にとっても飼い主さんにとっても大変な期間です。
面倒だからと放ってしまうのは、両者にとって良くはありません!
抜け毛が絡まって出来るもつれは、ブラッシング以外では取れません。
よくシャンプーで抜け毛を取り除こうとする飼い主さんがいますが、これは一番やってはいけないNG行為です!
もつれたままシャンプーしてしまうと、根元まできちんと水や薬剤が行き届かないだけでなく、ブローも行き届きません。
そして水分によって逆に硬く絡み付いてしまうのです。
また、換毛期にカットを希望する方も多いですが、毛が長かろうと短かろうと抜け毛の量に変わりはありません。
逆にカットによって毛質が変わってしまうこともありますので、注意が必要です!
ですが、サマーカットはかき分けた時に根元まで分かりやすく、ブラッシングもしやすいというメリットはあります♪
正しいお手入れをして、大変だけど大切な換毛期を乗り越えましょう!
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