なんで噛むの?
ワンちゃんが人と一緒に生活していく中で、人を“噛む”という行動は大変問題です。
しかしながら、ワンちゃんの”噛む”には必ず理由があります。
噛むという行動は、ワンちゃんにとって大切な意味を持っているのです。
ワンちゃんは言葉を話せない代わりに、噛むことによって自分の意思を相手に伝えようとします。
例えば、飼い主さんにかまってほしい時や、知らない場所や人に怯えている時。
他にも、自分の体に異変があり、それを知らせるために噛むこともあります!
今回は、そんなワンちゃんの”噛む”という行動について見ていきましょう!
幼犬期が大切
先程もお話したように、ワンちゃんの”噛む”という行動自体は悪いことではないのです。
ワンちゃんが他の犬とじゃれ合って噛むという光景を、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
ワンちゃんはそんな風に遊びながら、どの程度の強さで噛んだら相手を傷つけないのか、強さを間違えると相手に嫌われてしまうということを学びます。
ところが、そんな風に他の子と関わり合って社会ルールを学べたワンちゃんはいいですが、
学べなかった子は「なぜ噛んではいけないのか」がなかなか理解できません。
また、「子犬の時期だけだから…」と思って甘噛みを許してしまっている方は、要注意です!
遊び感覚の甘噛みだけでなく、恐怖や不安から本気噛みをしてしまうワンちゃんは、そういった幼犬期の社会化不足や甘噛みの容認が原因の場合が多いと言われます。
人と一緒に生活するためには、「絶対になにがあっても、人に歯を剥いてはいけない。」ということを教え込まなくてはいけません。
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対策
人を噛まないようにしつけをするためには、どのようなことをすればいいのでしょうか?
まずは、噛んでいいもの・ダメなものをきちんと教えてあげましょう!
何でもかんでも噛んじゃダメ!では、ワンちゃんはストレスばかり感じてしまい逆効果です。
これならいくらでも噛んでいいんだ!というものを作ることによって、ストレスを緩和しつつ噛んでいいものとダメなものの差を自分で考えるようになります。
ですが、やはり一度や二度で理解するのは難しいです。
何度も何度も、根気強く繰り返し教えてあげましょうね!
万が一、人のことを噛んでしまった場合には、ワンちゃんの習性を利用して教え込みましょう。
具体的には、『全員で無視』をします。
もともと集団生活をしていたワンちゃんにとって、仲間外れはすごく嫌なこと。
のけ者になりたくない!という思いから、次第に相手が嫌がることをしないようになるのです。
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成犬でも間に合う
「成犬になっても治らない噛み癖…もう遅いの?」
そんな風に悩んでいる飼い主さん、安心してください!
子犬の時よりは時間がかかりますが、成犬になっても噛み癖は治せます!
ところで飼い主さん…ワンちゃんに、自分より下だと思われていませんか?
ワンちゃんとの上下関係を築くことに失敗してしまった。
これが、成犬になっても噛み癖が治らない一番の要因であることが多いです。
噛み癖のしつけだけでなく、さまざまな観点から飼い主さんとワンちゃんの上下関係はきちんと築き上げなければなりません。
ワンちゃんが安心して気を許し、信頼してくれている関係性を築きましょう!
また、今までと環境が変わってしまった時も注意が必要です。
引っ越しや新しい家族が増える等の変化があった際には、ワンちゃんのメンタル面にも気をつけてあげましょう。
不安要素を取り除いて安心させてあげれば、一気に解決の糸口が見えてくるかもしれません!
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円滑な生活のため
“噛む”という行動は人にとって都合の悪い行動ですが、ワンちゃんにとっては大切なコミュニケーションの手段でもあります。
何でもかんでもダメ!と叱りつけるのではなく、噛んでいいもの・悪いものをしっかり区別させることが大切です。
また、人を噛むようになってから対策をするのではなく、予防することを重視してください!
出来れば生後3か月までの社会化期にたくさんの人やワンちゃんと触れ合わせて、しつけの基盤を築きましょう。
そして幼犬のうちに癖が治らなかったとしても、ワンちゃんと円滑で幸せな生活を送るために、成犬になってからのしつけを諦めないようにしましょう!
成犬になると頑固になってくるので、焦らず根気強く取り組むことが大切ですよ!